財を分け合う相手。強い自己確信と突破力 — 陽刃の刃
劫財は、日干と同じ五行で陰陽が違う星です。比肩と同じく自分の力ですが、「劫」は奪うという字 — 財を分け合い、ときに奪い合う相手を表します。月支が劫財にあたる命式のうち、陽干(甲・丙・戊・庚・壬)のものを陽刃格、陰干のものを月劫格と呼びます。陽刃は「刃」の字のとおり、鋭く強い気です。
劫財の強い気は、制御されれば大きな力になり、制御されなければ自分を傷つけます。古典が陽刃格に求めるのは、その刃を扱う官殺と、官殺を支える財・印です。剣を持つ武将に、指揮官と補給と盾を揃えるという読み方です。
比肩・劫財をまとめて比劫と呼びます。 通変星は「字」ではなく「日干との関係」の名前です。同じ乙でも、甲日干には劫財、別の日干には別の星になります。
日干が決まれば、劫財にあたる天干は一つに決まります。地支は本気(蔵干の主)で対応させています。
| 日干 | 五行 | 劫財の天干 | 劫財の地支(本気) |
|---|---|---|---|
| 甲 きのえ | 陽の木 | 乙 | 卯 |
| 乙 きのと | 陰の木 | 甲 | 寅 |
| 丙 ひのえ | 陽の火 | 丁 | 午 |
| 丁 ひのと | 陰の火 | 丙 | 巳 |
| 戊 つちのえ | 陽の土 | 己 | 丑・未 |
| 己 つちのと | 陰の土 | 戊 | 辰・戌 |
| 庚 かのえ | 陽の金 | 辛 | 酉 |
| 辛 かのと | 陰の金 | 庚 | 申 |
| 壬 みずのえ | 陽の水 | 癸 | 子 |
| 癸 みずのと | 陰の水 | 壬 | 亥 |
月支が劫財にあたる命式、または劫財を用神にとる命式で、古典が「成格」とする形です。
月支の陽刃を天干の官殺が抑え、財が官殺を生み、印が官殺を守る形。陽刃格の最上格で、文武を兼ねた大きな権限を握ります。官殺の根が深いほど格が高く、根がなければ小さな地位に留まります。
正官で陽刃を抑える形は、劫財(陽刃)が天干に透っていても問題ありません。正官は七殺と違って合に絡め取られる心配がないので、刃が表に出ていても能く抑えられます。
陽刃格に七殺が強すぎて病になるとき、食神がその七殺を適度に抑える形。手に負えない暴君を知略で使える英雄に変える — 難題を解く専門家の気質です。
官殺がなく財を使うとき、財の根が深く、天干に食傷が透って刃の気を財へ流す形。破壊ではなく生産に力を向け、その結果として財を作る — 事業の手腕で富を成せます。ただし建禄格より格は一段下がります。
財格に、財を剋す劫財と日干を剋す七殺の両方があるとき、劫財と七殺が互いに合って共に無力になる形。二つの病が互いを消し合い、財だけが残るので貴格になります。
同じ劫財でも、次の形は「破格」または格が下がる形です。多くは救う字(救応)があれば戻ります。
陽刃格に、陽刃を制する官殺がまったくない形。手綱の切れた馬のように自分の力を持て余し、独善的・攻撃的になって人間関係が壊れやすい。
七殺で陽刃を抑えようとしたのに、天干に透った劫財(陽刃)が七殺と干合して、七殺が本分を失う形。抑えるはずの相手と手を組んでしまい、制御装置が働きません。
官殺も食傷もなく、陽刃が財と向き合う形。飢えた競争相手に財を投げ与えるようなもので、財が残らず奪い合いだけが続きます。財の問題での争いと損失が大きい。
陽刃を七殺で制する良い形に、印星が透って七殺の気を漏らし、刃を抑える力を弱める形。抑えられていた刃の凶意が甦り、格が崩れます。
原局の形ごとに、喜ぶ運と忌む運が分かれます。
原局の正官の勢いが普通なら、財運が来て正官を生むのが吉。正官の根がとても深ければ、印運・比劫運で日干が強まっても正官が受け止めるので、むしろ良い運になります。
七殺が強くないなら、財運が来て七殺を助けるのが吉。逆に七殺が強すぎて身弱なら、印運・比劫運で日干を助け、食傷運で七殺に対抗するのが良い。
混雑した官殺の一方を制するか合去する運、あるいは日干が強くなって官殺を受け止められる運が吉。財運・官殺運がさらに来ると混雑が増して非常に凶。
六十日柱のうち、日支の本気が日干から見て劫財にあたる柱です。配偶者の座に劫財の気が入る形で、ご自分の日柱があればクリックしてください。
日支の本気だけで格は決まりません。格は月支と天干の透出で決まります。上は日柱と劫財の縁を見るための一覧です。
日干と同じ五行・違う陰陽にあたる星です。財を分け合う相手。強い自己確信と突破力 — 陽刃の刃を表します。
日干によって変わります。上の早見表で、ご自分の日干の行をご覧ください。日干が分からない場合は、生年月日から日柱を出す計算ページをご用意しています。
劫財は通変星の名前、陽刃はそのうち陽干(甲・丙・戊・庚・壬)の劫財が月支にあるときの格の名前です。陰干(乙・丁・辛・癸)の劫財月は陽刃格ではなく月劫格として扱います。
劫財だけで決まりません。財との間に食傷が入って気を流すか、官殺が劫財を抑えていれば、劫財の力はむしろ財を作る力になります。何も間に立たず財と直接ぶつかる形が、奪い合いになる形です。
同じ字でも、日干が違えば通変星は変わります。年・月・日・時の四本と大運まで合わせて読むと、格の成り立ちが見えます。
完全鑑定書 ¥3,000 を申し込む まず自分の日柱を調べる